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一風堂が切り拓く次世代のラーメンスタンド

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木とスチールを合わせたスツールが肩の力が抜けた空気感を上品に演出。

ラーメンを食べるときに使うレンゲをモチーフにしたデザインを店内に取り入れた空間。

一風堂が提案する新しいラーメンの在り方

「一風堂」といえば、今や日本を体表する名店であり、世界に展開するインターナショナルなラーメン店です。ただ、いきなりそうなったわけではありません。1985年の創業以来、味の向上はもちろん、それまでのラーメン店に根付いていた男性的なイメージを覆し、女性がひとりで入りやすいような店づくりを目指してきました。その結果、一風堂の誕生以前と以降では、ラーメンの在り方自体が変わったのです。

そんな一風堂が送り出したのが立ち吞みスタイルの「一風堂スタンド」。これはニューヨーク店を立ち上げた際、一風堂のスタッフたちが現地で触れたウェイティングバーという文化、そこに日本の角打ちのエッセンスを職り交ぜた業態です。東京の浜松町、西五反田に続く店舗として、満を持して一風堂誕生の地・福岡に2階建てでオープンしました。

1階は終日様々なお酒が380円から楽しめ、長浜系「零ーzero」、麺の糖質量が半分の豚骨「博多中華そば」などここだけの限定ラーメンもあります。15時からはお酒が進各種おつまみ(150円~)がスタート。2階は定番の白丸や赤丸のほか、担々麵や醬油ラーメンなど2階だけの一杯が揃い、ラーメンだけでも、お酒だけでもたのしめるようになっています。

 

楽しく過ごすための工夫が盛りだくさん

1階の店内は天井がやや高めな広々とした造り。通り側は一面ガラス張りで、天井の高さと相まって相乗的な開放感が生れています。頭上には赤、白の提灯がぶら下がり、広さを感じつつも、祭りを思わせるような温かさが伝わってくる空間です。

厨房に沿うようL字に組まれたカウンター席、空間の中央には立ち吞み用のハイテーブル、入口から見て最も奥には着席用のテーブル席が用意されています。立ち吞みスタイルという気軽さを生み出すのが、これらの席同士の絶妙な距離感。全ての席にイスも備えてあり、ついついお酒が進んで話し込むんだという場合もスマートです。

また、地元福岡のクラフトビールや地酒もここのウリの一つ。壁では日本酒の味やテイストをチャートで紹介することで、飲み比べがいっそう楽しくなる工夫が盛り込んでありました。ラーメン一杯で角打感覚で、そして居酒屋として、どんな利用シーンにもスッとフィット。これぞ次世代のラーメン店です。

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